スマートシティDX

導入事例

顔認証で鍵いらず!スマートロック連携で実現する「誰でも利用できる手ぶら解錠」 ――コワーキングスペース運営の効率化と利便性を両立

石川県加賀市さま

導入背景

  • 入室時にスマートフォンの操作が必須であり、誰にとっても利用しやすい仕組みが求められていた
  • 鍵の貸し借りが可能な状態であり、セキュリティに課題があった
  • 施錠・解錠作業が手動で行われており、日常的な運用負荷が発生していた

導入の目的

  • 誰もが「手ぶら」でスムーズに入室できる環境を整備する
  • マイナンバーカードによる公的個人認証と、顔認証を組み合わせ、利用者を正確に把握できる仕組みを構築する
  • オートロック機能と手ぶら解錠機能により、利便性の向上と運営の効率化を同時に向上させる 

活用効果

  • これまでは職員による施錠管理が必要であったが、鍵管理が不要となり入館手続きが大幅に短縮された(60秒→10秒)
  • 解錠、施錠作業が不要となり、施錠忘れのリスクも解消された
  • 鍵の貸与による不正利用を防止し、正確な利用履歴の記録が可能に 

誰でも使える施設だからこそ問われる入退室管理の課題感 

石川県加賀市さまは、北陸で初めてとなる国家戦略特区に指定され、新しいビジネスが生まれる場所、そして新たなコミュニティやつながりが生まれる拠点として加賀市イノベーションセンターを運営されています。さまざまな市民や来訪者が加賀市イノベーションセンターを利用されており、その中でも施設利用時の受付や入場をスムーズにする課題の重要性が高まっていました。 

難しい設定や施工なし!カンタン導入で設置時から効果を実感 

石川県加賀市さまでは、2024年3月よりマイナンバーカードによる公的個人認証と顔認証を紐づける「加賀市版スマートパス」を発行し、デジタルIDウォレット「PASS」(以下、PASS)に保管することで、さまざまな施設を手ぶらで利用できる仕組みを提供しています。今回その仕組みを活用し、PASSとスマートロックを連携させ、加賀市イノベーションセンターの入退室管理システムとして導入をおこないました。設置は短時間で完了し、即時運用が可能となりました。 

《具体的な利用フロー》 

  1. 事前に利用者がPASSアプリをスマートフォンにインストールし、利用者やご家族の登録をおこないます
  2. 入口に設置された認証端末に顔をかざすだけで、PASSに登録された顔情報をもとに、スマートロックが自動で解錠されます
  3. 管理者は入退室履歴をリアルタイムで確認可能。鍵の物理的な管理が不要となり、運営負荷が軽減されます 

施設利用の利便性向上と運営業務の省力化を実現 

加賀市イノベーションセンターにて本システムを導入することで、利用者と管理者の双方に導入効果を及ぼすことができました。これまでは職員による施錠管理が必要でしたが、今回の導入により鍵管理が不要となり、顔認証は1秒で完了し、入館手続き全体の所要時間も約60秒から10秒に短縮されました。また管理者は解錠、施錠の手間がなくなり、施錠のし忘れや鍵を紛失するリスクも無くなりました。 

導入効果のまとめ

  • 設利用者の利便性向上
    • 入場の度に鍵やスマートフォンを取り出していた動作がなくなり、「手ぶら」でスムーズな入室が可能になりました
    • スマートフォンをお持ち出ない利用者でも施設の利用が可能になりました(※画像1 参照)
    • 加賀市内の他の施設でPASSを登録している利用者は、再度ユーザー登録することなく利用できました 
  • 施設管理の省力化
    • 日々の解錠や施錠の業務がなくなり運営の省力化が図れ、施錠し忘れを防ぐことができました
    • 利用者の確認が正確かつ一目でできるようになりました(※画像2 参照)

避難所や共用施設への応用とさまざまな地域展開に期待 

この「手ぶら解錠」の仕組みは汎用性高く、すぐに横展開ができるように設計されております。加賀市内問わず、避難所管理や備蓄倉庫、公民館等の共用スペース、貸し会議室にも適用できます。今後も「誰一人取り残されない」社会の実現を目指し、地域創生や防災分野における活用を拡大してまいります。 

株式会社Liquidでは、スマートシティDXに関するコンサルティングから開発、サービス提供のご相談、デジタルIDウォレット PASSの導入に関するご相談を受付ております。
新しい地方経済・生活環境創生交付金を活用したサービスの導入も、あわせてご対応できますので、お気軽にお問い合わせいただければと思います。

地方自治体、メディアの方からの顔認証に関する問い合わせは、株式会社Liquidのコンタクトフォームまたは、加賀市地域デジタル課(0761-72-7833)へお願いします。各施設への問い合わせはお控えください。

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