石川県加賀市さまは、北陸で初めてとなる国家戦略特区に指定され、新しいビジネスが生まれる場所、そして新たなコミュニティやつながりが生まれる拠点として加賀市イノベーションセンターを運営されています。さまざまな市民や来訪者が加賀市イノベーションセンターを利用されており、その中でも施設利用時の受付や入場をスムーズにする課題の重要性が高まっていました。
石川県加賀市さまでは、2024年3月よりマイナンバーカードによる公的個人認証と顔認証を紐づける「加賀市版スマートパス」を発行し、デジタルIDウォレット「PASS」(以下、PASS)に保管することで、さまざまな施設を手ぶらで利用できる仕組みを提供しています。今回その仕組みを活用し、PASSとスマートロックを連携させ、加賀市イノベーションセンターの入退室管理システムとして導入をおこないました。設置は短時間で完了し、即時運用が可能となりました。
《具体的な利用フロー》
加賀市イノベーションセンターにて本システムを導入することで、利用者と管理者の双方に導入効果を及ぼすことができました。これまでは職員による施錠管理が必要でしたが、今回の導入により鍵管理が不要となり、顔認証は1秒で完了し、入館手続き全体の所要時間も約60秒から10秒に短縮されました。また管理者は解錠、施錠の手間がなくなり、施錠のし忘れや鍵を紛失するリスクも無くなりました。
この「手ぶら解錠」の仕組みは汎用性高く、すぐに横展開ができるように設計されております。加賀市内問わず、避難所管理や備蓄倉庫、公民館等の共用スペース、貸し会議室にも適用できます。今後も「誰一人取り残されない」社会の実現を目指し、地域創生や防災分野における活用を拡大してまいります。
株式会社Liquidでは、スマートシティDXに関するコンサルティングから開発、サービス提供のご相談、デジタルIDウォレット PASSの導入に関するご相談を受付ております。
新しい地方経済・生活環境創生交付金を活用したサービスの導入も、あわせてご対応できますので、お気軽にお問い合わせいただければと思います。
地方自治体、メディアの方からの顔認証に関する問い合わせは、株式会社Liquidのコンタクトフォームまたは、加賀市地域デジタル課(0761-72-7833)へお願いします。各施設への問い合わせはお控えください。