スマホのマイナンバーカードによる本人確認に11月より対応、犯収法ルに準拠

~ユーザーは生体認証のみで完了、事業者は1APIで導入可能~

ELEMENTSグループの株式会社Liquid(本社:東京都中央区、代表取締役:長谷川 敬起、以下「Liquid」)は、2025年11月より、オンライン本人確認サービス「LIQUID eKYC」において、スマートフォンのウォレット機能にあらかじめ登録されたマイナンバーカード情報を活用した、犯罪収益移転防止法(犯収法)のル方式※1に準拠する本人確認に対応します。これによりユーザーは、本人確認のたびにマイナンバーカードをスマホで読み取ったり、パスワードを入力したりすることなく、生体認証のみで手続きが完了します。事業者は、LIQUID eKYCの「ICおまかせパック」により、1つのAPIで導入でき、開発費用や工数を抑えられます。すでに数社の事業者で採用が決まっており、順次提供を開始していきます。

※1 犯収法施行規則6条1項1号ル、カード代替電磁的記録を用いた本人確認

背景:スマホへのマイナンバーカード搭載が開始、利用者は1週間で約60万人
2025年6月、スマホへのマイナンバーカード搭載が開始され、ウォレット機能を通じて、スマホの生体認証でマイナンバーカード情報を安全に読み取れるようになりました。サービス開始から1週間で約60万人が利用登録※2しており、今後の普及が見込まれます。この仕組みは、犯収法に準拠した新たな方式の1つとして認められています。従来のマイナンバーカードのICチップ読み取りは、アプリのインストールを前提とするため、本人確認の過程でユーザーが離脱しやすいという課題がありました。

※2 デジタル庁「平大臣記者会見」(令和7年7月1日)

犯収法に準拠した新たな本人確認手段「ル方式」について
ル方式は、スマホのウォレット機能にあらかじめ登録されたマイナンバーカード情報を使って、本人確認を行う仕組みです。2025年6月の犯収法改正によって、新たな本人確認方式として認められました。最大の特徴は、本人確認のためのアプリインストールや物理的なマイナンバーカード、パスワード入力が不要で、生体認証だけで本人確認が完了する点です。

以下のステップで本人確認が完了します
1. スマホのウォレット機能にマイナンバーカードを事前登録
2. LIQUID eKYCを通じてウォレット機能を呼び出し
3. 生体認証で本人確認完了

(ル方式におけるユーザーの流れ)

<ル方式の特徴>
(1)生体認証のみで本人確認が完了
スマホによる生体認証だけで本人確認が完了します。従来、アプリのインストールやカード、パスワードが必要でしたが、ユーザーの操作が簡素化され、離脱率の低減が期待できます。

(2)審査時の目視確認が不要で、リアルタイムに自動判定
暗号化されたマイナンバーカード情報を復号と電子署名で自動検証し、偽造や改ざんの有無を確認します。これにより審査業務コストの削減やユーザーへの審査結果の即時通知が可能です。

<LIQUID eKYCの独自性>
ICおまかせパックによる簡単導入
LIQUID eKYCのICおまかせパックは、マイナンバーカードや運転免許証などのICチップを活用した本人確認方式を一式提供し、各ユーザーに対して離脱率が最も低い読み取りチャネルを自動で案内するサービスです。事業者は特別な開発が不要で、1つのAPIで、ル方式を含む多様なIC読み取り方式に対応します。

(ICおまかせパックについて)

参考:犯収法に準拠した本人確認書類のICチップを活用した方式の比較

  ICチップ+顔認証
<ヘ方式>
公的個人認証/JPKI
<カ(旧ワ)方式>
スマートフォンのマイナンバーカード(ウォレット機能)
<ル方式>
カバレッジ
・ICチップ読取はスマホアプリ必要
・電子証明書が有効なマイナカード
・電子証明書が無効なマイナカード
・顔認証マイナカード
・運転免許証
・在留カード
・特別永住者証明書

・ICチップ読取はスマホアプリ必要
・署名用電子証明書が有効なマイナカード

・スマートフォンに格納したマイナンバーカードIC情報の送信
ユーザービリティ
(マイナンバーカード)

暗証番号なし

6~16桁の英数字パスワード

事前登録後、生体認証のみ
事務負担
(マイナンバーカード)

自動化可能

自動化可能

自動化可能
自動承認率
(マイナンバーカード)
※LIQUID eKYCの場合
約99% 約94%

■eKYC市場シェア6年連続No.1※3である「LIQUID eKYC」について
ネット上での契約やアカウント登録、口座開設時などに必要な身元確認をオンライン完結で行うサービスです。運転免許証やマイナンバーカードなどの本人確認書類の撮影、もしくはICチップの読み取りを行い、自撮りの顔写真との照合を行う方式や、公的個人認証(JPKI / スマホJPKI) を活用した方式を提供しています。学割などの年齢確認にも対応可能です。独自のAI技術、生体認証技術、OCR技術などにより、撮影開始から完了までの離脱率の低さを実現し、ELEMENTSグループ合計で累計本人確認件数は約1.3億件、累計契約数は約600社となっています。
Webサイト:https://liquidinc.asia/liquid-ekyc/
(公的個人認証に関するページ: https://liquidinc.asia/jpki/

※3 ITR「ITR Market View:アイデンティティ・アクセス管理/個人認証型セキュリティ市場2025」eKYC市場:ベンダー別売上金額シェア(2019年度~2024年度予測)

■株式会社Liquidについて
Liquidは、生体認証を活用し、認証を空気化することで、世界約80億人全ての人があるがままの状態であらゆるサービスを簡単・安全に使える、なめらかな社会の実現を目指しています。また、金融の取引時確認(犯罪収益移転防止法)、携帯電話契約(携帯電話不正利用防止法)、中古品買取(古物営業法)、不動産取引、CtoC取引などにおける本人確認のオンライン化の流れに合わせ、業界や導入事業者をまたがって横断的に不正検知を行う仕組みを提供し、利便性とセキュリティの両面を追求して参ります。

所在地:東京都中央区日本橋本町3-8-3 日本橋ライフサイエンスビルディング3 5階
代表者:代表取締役 長谷川 敬起
設立:2018年12月
事業内容:生体情報、生体行動に特化した画像解析・ビッグデータ解析(LIQUID eKYC、LIQUID Auth等)
Webサイト: https://liquidinc.asia
サービスサイト:
身元確認サービス「LIQUID eKYC」https://liquidinc.asia/liquid-ekyc/
当人認証サービス「LIQUID Auth」https://liquidinc.asia/liquid-auth/
デジタルIDウォレット「PASS」 https://liquidinc.asia/smartcity/
外国人向けデジタルIDウォレット「GPASS」https://liquidinc.asia/gpass/

■株式会社ELEMENTSについて
所在地:東京都中央区日本橋本町3-8-3 日本橋ライフサイエンスビルディング3 5階
代表者:代表取締役会長 久田 康弘
    代表取締役社長 長谷川 敬起
証券コード:東証グロース市場 5246
設立:2013年12月
事業内容:生体認証・画像解析・機械学習技術を活用した個人認証ソリューション、衣食住における個人最適化ソリューション、個人情報を管理するクラウドサービスの開発・提供
Webサイト: https://elementsinc.jp/

※本プレスリリースに記載されている会社名および製品・サービス名は、各社の登録商標または商標です。

 

<本件に関するお問い合わせ先>
株式会社Liquid 広報
E-mail:[email protected]