~スマホも鍵も不要で1秒で認証完了、公民館や避難所など平時から災害時までそのまま使える~
ELEMENTSグループの株式会社Liquid(本社:東京都中央区、代表取締役:長谷川 敬起、以下「Liquid」)は、この度、マイナンバーカードで本人確認した情報などを一元管理できるデジタルIDウォレット「PASS」に、顔認証でドアの鍵を開けられる機能を追加します。スマートフォンや物理的な鍵を使わずに、手ぶらで解錠操作ができるため、平時の入場受付から災害時の避難所や備蓄倉庫等の公共施設への迅速なアクセス手段としても活用が期待されます。本機能は、国家戦略特区の石川県加賀市の施設「加賀市イノベーションセンター」において採用され、入館手続きが約80%短縮しました。
PASSのWebサイト: https://liquidinc.asia/smartcity/

(「PASS」を活用した顔認証による解錠の仕組み)
背景:世界一高齢化が進む日本で求められる“誰一人取り残されないデジタル化”
国内の2024年の総人口に占める 65 歳以上の割合は29.3%と過去最高※1で、世界で最高となっています。デジタル庁による「社会のデジタル化やデジタル行政サービスの意識調査」※2のうち、世代別に集計された結果では、高齢者層の中でも特に70代の約45.3%が「社会のデジタル化についていけていない」と回答しています。こうした中、高齢者を含む多様な人が利用する公共施設では、誰でも使いやすい仕組みが求められています。
加賀市イノベーションセンターでも、地域でのコミュニティを創出するため、さまざまな世代の利用者が施設を利用しており、受付や入退室のしやすさの重要性が高まっていました。
※1 総務省統計局「統計からみた我が国の高齢者」
※2 デジタル庁「社会のデジタル化やデジタル行政サービスの意識調査」と総務省統計局「人口推計」に基づく加重平均
新機能:誰でも使える顔認証による「手ぶら解錠」
本機能は、「PASS」アプリに登録された本人確認済みの顔情報を使い、施設のドアに設置された端末に顔をかざすだけで、ドアの鍵を開けられる仕組みです。スマートフォンや鍵が不要で、誰でも簡単に使えるうえ、鍵の紛失、閉め忘れといったトラブルも防ぎ、安全性と管理の手間削減を実現します。
<導入メリット>
利用者
- 顔をかざすだけで誰でも簡単に認証できる
デジタルリテラシーに関わらず、老若男女誰でも使いやすい顔認証による仕組み。 - スマホを持たない人でも利用可能
家族のアカウント連携や、公民館などの施設設置端末での登録も可能 - 「PASS」アプリ一つで他の施設やサービスも認証できる
一度登録すれば、他の対応する施設やサービスの認証にも使え、利用のたびに情報を登録する手間が省ける。

管理者
- 本人確認された顔情報による認証で高セキュリティ
「PASS」アプリは、公的個人認証(JPKI)※3による法令準拠の本人確認を行い、不正利用を防止。※3 マイナンバーカードのICチップに搭載された電子証明書を活用し、オンライン上で本人確認などを安全かつ確実に確認できる仕組み(参考:デジタル庁「公的個人認証サービスとは」)
- 鍵紛失や複製のリスクを回避、災害時も顔認証で解錠可能
鍵不要で紛失や複製を防止。利用時間に応じた自動開閉や一時利用者の入退管理にも対応。 - 工事不要で開始できる
既存のドアにスマートロック(電子錠)と、タブレットやスマホなどカメラ付き端末を設置するだけ。
<ユースケース例>
本機能は、災害対策を含む、利便性と安全性の両立が求められる場面での活用が想定されています。
- 平時
・公民館、集会所、コワーキングスペースなど地域住民の利用施設
・貸し出しや入退管理が必要な多目的スペースや会議室 など - 災害時(平時の仕組みをそのまま活用)
・避難所や備蓄倉庫の解錠、受付
加賀市への導入について:入館手続きが顔認証で大幅短縮(1分→10秒)
本機能は、国家戦略特区である石川県加賀市の「加賀市イノベーションセンター」に採用されました。同施設は、高齢者を含む多様な世代の人々が利用する交流拠点です。これまでは職員による施錠管理が必要でしたが、本機能により鍵管理が不要となり、顔認証は1秒で完了し、入館手続き全体の所要時間も約1分から10秒に短縮されました。

(加賀市イノベーションセンターでの顔認証解錠の様子)
■デジタルIDウォレット「PASS」について
「PASS」は、氏名や住所、生年月日、資格、資産、健康情報など、自分や家族に関する情報を一元管理できるスマートフォンアプリです。サービスごとの情報登録や本人確認の手間を減らし、施設の受付では本人確認書類の提示なしで顔認証やスマホでQRコードを読み取り本人確認が可能です。デジタル田園都市国家構想※4と親和性が高く「誰一人取り残されない」DXの先行事例として、避難所や自治体施設における本人確認・受付の仕組みを構築しています。これらの取り組みを背景に、ELEMENTSグループは日本スタートアップ大賞2024※5で総務大臣賞を受賞しています。
Webサイト: https://liquidinc.asia/smartcity/
イメージ動画: https://youtu.be/X8JaWfedGNA
※4デジタル田園都市国家構想とは、「デジタル実装を通じて地方が抱える課題を解決し、誰一人取り残されずすべての人がデジタル化のメリットを享受できる心豊かな暮らしを実現する」構想。(参考:内閣官房デジタル田園都市国家構想実現会議事務局)
※5 日本スタートアップ大賞とは、次世代のロールモデルとなるような、インパクトのある新事業を創出した起業家やスタートアップを表彰する制度。有識者等で構成される審査委員会において受賞者を決定。(参考:経済産業省 「「日本スタートアップ大賞2024」の表彰式を行いました!」)

■株式会社Liquidについて
所在地:東京都中央区日本橋本町3-8-3 日本橋ライフサイエンスビルディング3 5階
代表者:代表取締役 長谷川 敬起
設立:2018年12月
事業内容:生体情報、生体行動に特化した画像解析・ビッグデータ解析(LIQUID eKYC、LIQUID Shield、LIQUID Auth等)
Webサイト: https://liquidinc.asia
サービスサイト:
身元確認サービス「LIQUID eKYC」https://liquidinc.asia/liquid-ekyc/
当人認証サービス「LIQUID Auth」https://liquidinc.asia/liquid-auth/
業界横断の顔画像による不正検知サービス「LIQUID Shield」https://liquidinc.asia/2024-03-19/
デジタルIDウォレット「PASS」 https://liquidinc.asia/smartcity/
外国人向けデジタルIDウォレット「GPASS」https://liquidinc.asia/gpass/
■株式会社ELEMENTSについて
所在地:東京都中央区日本橋本町3-8-3 日本橋ライフサイエンスビルディング3 5階
代表者:代表取締役会長 久田 康弘
代表取締役社長 長谷川 敬起
証券コード:東証グロース市場 5246
設立:2013年12月
事業内容:生体認証・画像解析・機械学習技術を活用した個人認証ソリューション、衣食住における個人最適化ソリューション、個人情報を管理するクラウドサービスの開発・提供
Webサイト: https://elementsinc.jp/
※本プレスリリースに記載されている会社名および製品・サービス名は、各社の登録商標または商標です。
<本件に関するお問い合わせ先>
株式会社Liquid 広報
E-mail:[email protected]